2012年03月10日

たたずまいの美学 その3

そんなことを考えていましたら、
その後の文章にこのようなことが書かれていました。

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では日本の武芸者たちは、いったい何を力の源にして運動しているのだろうかと考えると、
そこに「骨」というものが導きだされてくる。

つまり筋肉による力をできる限り抑制して、
骨格の自然な構造に基づいて動作することを、
古来にひん人は重要視していたことが考えられる。

(中略)

つまり日本古武術の世界では、筋肉を増強させるためではなく、
「力を入れない」ために神経を集中させなければならないことがわかるだろう。

「骨(コツ)をつかむ」という日本語は、
この脱力状態において体感される「骨(ほね)の感覚」に由来するのにちがいなく、
筋肉を浪費させずに動作する「コツ」をつかんだとき、
それは筋肉をはるかに上まわる力を発揮することができる。
--------(引用ここまで)-------------

以前松崎先生に、仙骨拳上体操を指導していただきたとき、

「とにかく体のどこにも力が入ってない状態をつくってください」
「そのうえでここ(仙腸関節)だけに意識を集中してください」

と言われ、とにかくそこだけに集中したとき、
ものすごく体が変化したことを感じました。

(そのときの記事はこちら

と同時に先生からも「今のはいい集中でしたね」と言われ、
ああ、これか、と思ったのを覚えています。

まさに「コツをつかんだ」のです。

つかんだはずなのに、壁に小さな穴が開いたとおもったはずなのに
なぜその穴を大きくできない?!なぜ操法に応用できない?!>自分〜〜〜〜〜(><)

やっぱり練習不足ということでしょうか。
ちなみにこの本の裏表紙には、
「古(いにしえ)を稽(かんが)える」と書いてありました。


稽古という日本語にそういう意味があることを初めて知りました。
今度から練習と言わず稽古という言葉を遣おうかしら^^;。

最後にもう一つだけ引用させていただきます。

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骨による動作は、意識して身体を動かす以前に、
実感として骨が感知できていなければならない。

そこで基本となる心得は、
まず「観ること」
(※文脈から目に見えるものを観るのではなく、身体のある部分に「気」をつけておくこと)
「待つこと」、
無駄に「動かないこと」であり、

そこでは何よりも身体内部をとらえる感覚の成熟が必要とされる。

(中略)

ただ力を抜くだけでなく、脱力の果てに、「骨」をとらえること、
つまり骨格の自然な構造特性を使いこなすための高度な内観能力が必要となる。

(中略)

つまり日本の武芸の世界では、
眼に見える運動の「型」を訓練するだけに留まらず、
姿勢と呼吸を正しくすることによって、
身体内部の生理循環機能も同時に整えようとする。

そして外見の「形」と内面の「動き」が調和したときに、
骨盤内部に身体運動を統率する中心感覚がおのずと自覚されてくる。
-----------(引用ここまで)--------------------

自分の身体の使い方はやっぱり、
自分で内側に集中して、感じて、コツをつかむしかない。
四指の使い方にしてもしかり。
近道はないらしい。ああ。。。

でも自分が何をすべきかが見えてきた気がします。
posted by bigsheep at 01:02| 講座生のつぶやき(学び編) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする