2012年03月09日

たたずまいの美学 その2

「たたずまいの美学」は、
武蔵野身体研究所というのを主宰している矢田部氏が、
日本人の身体と西洋人の身体の歩き方、座り方などを考察し、
日本人の身体を活かすには、日本人のたたずまいの美しさとは、を
書いている本です。

私はいろいろ本を読みますが、
日本国外の身体技法を学ばれてきた方がおっしゃることと
井本整体では、言ってることが違うなと感じることがよくあります。

たとえばバレエだったり、ヨガだったり、を学ばれている方の本などでは、
「腰をさげて」「仙骨は床に垂直に」などと書いてあることがありますが、

ちょっとやってみても、自分の身体は辛いなーと感じてしまいます。
いろんなところが緊張してしまうんですね。

スポーツトレーニング系の本を読んでみても、
筋肉を鍛えようというものが多く、それにも違和感を感じていました。

娘の小学校でも「胸を張れ」「背筋を伸ばせ」と指導されるようですが、
胸を張り、背筋を伸ばすと、必ず体は硬直した状態になっています。
それが勉強をするのにいい姿勢なのかどうか、、、はなはだ疑問です。

筋肉が緊張するでもない、弛緩するでもない、
ちょうどよく「腰が入る」とはどういうことなのか。

そこでこの本に「腰を入れる技術」というくだりがあったので
少々引用します。

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「上虚下実」の姿勢にみられる
「胸部後彎曲」と「骨盤前傾」を同時に併用する技術は、
上半身と下半身の結節点である「第五腰椎」に
骨格構造上の強い拮抗をもたらす。

しかしこれは筋肉の緊張ではなく、
あくまで骨格の構造的な拮抗関係である。

この骨盤内部に生じる「仙骨」と「上部脊椎」との拮抗関係が、
「腰を入れる」と言われるところの具体的な技術内容であると考える。
-------------------(引用ここまで)----------------

ここで「骨格の構造的な拮抗関係である」と書かれていることに注目します。

なんでかというと、普段、整体体操の指導などをしていても、
筋肉で身体を動かそうとし、
体を鍛えるためには筋肉を鍛えると思っている方が多いようなのですが、

筋肉で身体を動かそうとすると、表面的な筋肉だけが動き、筋肉は非常に疲れます。
そして動かしたい、詰まりのある部分は動いていない、ということが見受けられます。

井本整体の整体体操は、骨の感覚をつかむためにあるのではないかと私は思うのです。

そして骨の感覚をつかんだ時、身体が変わるのではないかと。

整体体操に限らず、呼吸法、脊椎行気法もそうです。

骨がそこにあることを意識すること。骨を動かそうとすること。
それが重要なのではないかなと。

そして私の四指が使えていないのは、どこか重要な骨が意識しきれず、
内側からの力を使いこなせていないのでは、と思うのです。

つづく
  
posted by bigsheep at 00:02| 講座生のつぶやき(学び編) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする