2011年12月27日

赤ちゃんのお風呂 その4

時々、退院前のお母さんが、
私たちが赤ちゃんの沐浴をするところの見学を希望されます。

沐浴指導は看護婦さんから一度あるのですが、
実際に自分でいれるわけではないので、
初産婦さんは心配なようです。

ビデオを用意して、
撮ってから退院される方もいらっしゃいます。

そうしてお母さんのそばで沐浴をしていると、
「あれ、泣かないですね。」と驚かれることがあります。

赤ちゃんが泣いていることの要求が、
お母さんにはわからないことが多いようです。

そういえば、実際自分が長女を産んだ時も
同じような感じでした。

なぜ泣くの?なぜむずがるの?考えてもわかりません。

でもちょっと感じてみると
ああ、そういうことか、とわかってくるかもしれません。

自分が、目の前の赤ちゃんがするような体になったとき
どういう気持ちになるかな、と考えてみるんです。


お風呂にいれていて、赤ちゃんがびくっとしたのなら
自分もびくっとしたときのことを考えてみる。

すると、ああ、急激な変化にびっくりしたのかなぁと思う。

そう感じたなら、「びっくりしたね。でももう大丈夫だよ。」
と声をかけてみる。


赤ちゃんが硬くこぶしをにぎっているなら、
自分も自分のこぶしを硬くにぎってみる。

すると、「ああ怖いのかなぁ」と思う。

そういうときは、「怖かったね、ごめんね。もっとゆっくりするからね。」
と声をかけてみる。

そうすると一瞬泣いてしまった赤ちゃんも、
「あら、大丈夫かも?」と次第に落ち着いてきます。


赤ちゃんの気持ちは体で感じてみるといいかもしれません。

それは赤ちゃんに気を向けていないと
見逃してしまうようなことですが、

赤ちゃんに通じるのは言葉ではなく「気」であって、
吸収するのもまた「気」なのだということを日々感じています。


時々、少々の変化でもパニックになったかのように大騒ぎをして
暴れる赤ちゃんがいます。

そういう時は無理にしないで「大丈夫だよ」と安心するまで温かくして
ぎゅっとそっと抱きしめてあげたり、自分の呼吸を深くして待ちます。

待っていると、「あれ?」と我に返ったかのようになる赤ちゃん^^。

「ほらね、大丈夫でしょう?」というと

「ほんとだね」と返事をしているかのような顔をしてくれることも。


自分が焦れば焦るほど呼吸が浅くなるので
それを赤ちゃんも感じて一緒に焦ってくるのかもしれません。

大人でも呼吸の浅い人が隣にいたら
どんどん不安を感じたり焦ったりしますもんね。

こうして毎日何人もの赤ちゃんに触れていると、
泣くという行為は、身体をゆるめたいからするもんなのかなぁ
と思うようになりました。

昔わが子が赤ちゃんだったころ、あんなに泣かれて困り果てた夜も、
こういうことに気づいていたら
もうちょっと楽に子育てできたかもしれないのに。

そんな自分の子育てを反省したり、振り返ったりの毎日です。